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産直牛の豆知識
産直牛(ホルスタイン種)を飼育する上で、いくつかの用語が登場します。
このページではこれらの用語の紹介と、産直牛飼育の豆知識を解説します。
育成、肥育、一貫ってナーニ?
おいしいお肉を組合員さんの食卓にお届けするまで、産直牛(ホルスタイン種)は専門の生産者によって育てられます。酪農家は、牛乳を搾るために母牛に子牛を生ませます。生まれた牛がメスの場合はそのまま搾乳牛として育てられ、オスの場合は母牛の免疫抗体を含んだ初乳を与えられた後、育成専門の生産者さんに引き取られます。育成の段階は、産直牛が将来大きな体になる為の準備期間です。肥育の段階は、美味しいお肉をつくるために生産者の手でじっくりと育てられます。中には育成から肥育まで全て行っている生産者もいます。
産直生産者さんのお仕事
365日毎朝エサを与えることから一日が始まります。牛舎内の清掃も欠かせません。毎日牛の様子を一頭々観察して、病気にかかっていないか、他の牛とけんかをしていないか、ちゃんとエサを食べているかどうかなどを確認しています。様子がおかしい場合には、担当の獣医さんにきてもらって、診察を受けることもあります。
牛の生活の場である牛床は、おいしい牛肉をつくるためにいつも清潔に保つことが大切です。牛床の交換作業はとても大変な仕事です。牛は寒さには比較的強いのですが、夏の暑さには弱いので、ストレスの解消のために季節に合わせていろいろな工夫をしています。牛舎の周辺に木を植えたり、大きな扇風機で風を送ったりして、住み良い環境をつくることを大切にしています。
粗飼料と濃厚飼料ってナーニ?
産直牛に与えるエサは粗飼料と濃厚飼料に大きく分けられます。粗飼料とは主に牧草からつくられたエサのことで、イネ科のチモシーやマメ科のクローバー、乾草や稲わら、更にサイレージなどです。サイレージはサイロの中で粗飼料を醗酵させることで年間を通して給餌することができます。粗飼料は繊維質が多く、育成段階でたくさん食べると丈夫な胃ができて、将来健康な牛に育ちます。濃厚飼料は大麦やトウモロコシ、大豆や大豆粕など、デンプンやタンパク質の含有量が多いエサです。また、栄養価の高い濃厚飼料を混合したエサのことを配合飼料と言います。おいしいお肉をつくるには欠かせません。
飼料添加物って?
飼料添加物は法律に基き157種類の使用が認められています。「品質低下の防止」、「栄養成分その他の有効成分の補給」、「栄養成分の有効な利用の促進」を目的として3つの用途に分類されています。
品質低下の防止
飼料の品質低下の防止として、坑酸化剤3種、防かび剤3種、粘結剤5種、乳化剤5種、調整剤1種の17種の添加が認められています。
栄養成分の補給
栄養成分の補給目的では、アミノ酸12種、ビタミン32種、ミネラル37種、色素3種の84種の添加が認められています。不足しがちなビタミンやミネラルは欠かせません。
栄養成分の利用促進
飼料が含有している栄養成分の有効な利用促進が目的です。合成抗菌剤6種、抗生物質23種、着香料1種、呈味料1種、酵素12種、生菌剤11種、有機酸2種の56種類が認められていますが、牛用の飼料への添加は子牛期までは6種類、肥育期間中に入ると3種類のみとなっています。
動物医薬品って?
動物用医薬品は病気の予防または治療に使われます。使用にあたっては獣医師の専門的な知識と技術が必要となります。
予防目的
家畜伝染病はその発生を予防し、まん延を防止することを目的としている家畜伝染病予防法に基き措置されます。牛伝染性鼻気管炎、ウイルス性下痢・粘膜病、パラインフルエンザ、RSウイルス感染症、アデノ型ウイルス感染症などの伝染病に対し、混合ワクチンなどを子牛段階で接種しています。
治療目的
肥育段階に入った後は病気にも強くなり、抗生物質、合成抗菌剤等の処置はほとんどありません。まれに呼吸器系の肺炎や消化器系の誇張症などにかかる場合もあり、獣医師により治療が行なわれます。食欲の不振や減退の症状があらわれていないか、一頭づつ大切に見守っています。
休薬期間
畜産食品を介して人の健康を損なうおそれのある医薬品については使用が厳しく規制されています。対象動物、用法、及び用量、使用禁止期間等です。農林水産大臣が「要指示医薬品」として指定しており、残留が問題となる医薬品について、使用者は獣医師の指示に従い、投与の日時、薬品名、出荷制限期間など明確な管理が求められ、食肉への残留を防いでいます。
 

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