産直若鶏・産直げん気鶏の豆知識
このページでは産直若鶏・産直げん気鶏に関する用語の解説と、鶏肉の豆知識を紹介します。
「ワクチン」とは、鶏の成長段階にあわせて投与し、感染症の予防に用いる動物用医薬品です。鶏に弱い病原体を投与することで体内に「抗体」をつくり「免疫力」を高めて感染症にかかりにくくします。投与方法や出荷までの期間などの基準は薬事法によって定められています。
T期 生まれてすぐ(0日齢)に機械で接種するもの
POXワクチン
鶏痘(トサカや口腔、気管にできものができる病気)を予防します。
MDワクチン
マレック病(肝臓、脾臓、皮膚などに腫瘍ができる病気)を予防します。
U期 0日から7日齢に餌に混ぜたり、スプレー散布で投与するもの
コクシジュウム三価ワクチン
コクジウム症(腸管内壁に寄生する原虫により発症する病気)を予防します。
IBワクチン
伝染性気管支炎(呼吸器症状や下痢)を予防します。
V期 7日から10日齢に餌に混ぜたり、スプレー散布で投与するもの
APVワクチン
顔や頭部が腫れる病気を予防します。
W期 10日から17日齢に飲水に溶かしたり、スプレー散布で投与するもの
IBDワクチン
ガンボロ病(筋肉の出血、胸腺の萎縮など)を予防します。
NDワクチン
ニューカッスル病(伝染性が高く出血、神経麻痺、下痢など)を予防します。
抗生物質と抗菌剤というのは、細菌の増殖を抑える働きを持った薬のことです。抗生物質とは、微生物(細菌等)から作られた化学物質です。一方抗菌剤は、微生物を介さずに化学的に作られ鶏肉特有の病気を予防するための物で、合成抗菌剤ともいいます。2つをまとめて抗菌性物質といいます。
食品衛生法では抗菌性物質が鶏肉に残留しないように「と鳥前7日間の投与を禁止」しています。使用する抗菌性物質については、「種類、使用期間、使用目的」まで管理しています。
○産直鶏肉の飼料
産直鶏肉の飼料は、とうもろこし・※マイロなどの穀物類(約40〜50%を占める)、大豆粕などの植物性油粕類、魚粉などの動物性飼料などを複数配合したものを使用しています。餌付用・前期用・後期用に分け、鶏の成長段階に合わせて配合された飼料を与えています。飼料についても産直商品開発計画書で確認したものを使用しています。
※マイロとは・・・?
こうりゃん、または きびとも呼ばれ、乾燥、暑さに強く、飼料用として利用される穀物です。
○げん気鶏の飼料 (プライフーズ第一ブロイラーの場合)
穀物(マイロ、とうもろこし)と植物性油かす類(大豆油かす、なたね油かす)を主に与え、鶏の成長のあわせて餌の配合を変化させています。
T 生まれてから10日ぐらいまで与える飼料を
グリーン前期
といいます。
U 生後11日ぐらいから20日ぐらいまで与える飼料を
グリーン中期
といいます。
V 生後21日ぐらいから出荷まで与える飼料を
グリーン後期
といいます。
※ げん気鶏は全成長過程で抗生物質、抗生抗菌剤を使用していません。
○純和鶏お米育ちの飼料
穀物 (とうもろこし、マイロ、精白米、小麦、玄米)と植物性油かす類(大豆油かす、なたね油かす)などを主に与え、鶏の成長にあわせて餌の配合を変化させています。
T 生まれてから12日ぐらいまで与える飼料を
スターター
、40日ぐらいまでを
グロワー
、50日ぐらいまでを
スパート
といいます。
U 生後50日ぐらいから出荷まで与える飼料を
ゴール
といいます。
※ この期間に国産飼料米を配合して給餌します。
鶏肉紹介ページで案内している鶏種「コブ種・チャンキー種」というのはそれぞれブロイラーの種類です。