植物の成長には、おもに3つの養分が必要です。これを「肥料の三大要素」と言います。
●窒素 … 茎や葉の育ちを早めて、緑を濃くします。
●リン酸 … 根のはりや、花の実のつき方をよくします。
●カリ … 茎や葉を丈夫にする働きがあります。
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肥料
作物に必要な栄養分です。三大要素以外にも、マグネシウム、鉄、カルシウムなどの微量要素が必要です。
畑で野菜をつくりますと、野菜が土の中の養分を吸収しますので、次第に土がやせていきます。
そこで新たに、土の中に肥料として養分を入れる必要があります。
●元肥(もとごえ) … 栽培管理時期に、必要な初期栄養分の補給と土壌改良を行います。
●追肥(ついひ) … 生育中に必要な栄養素を追加します。
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肥料の分類
●有機質肥料 … 土の中の微生物と有機物の働きによるものです。腐葉土(落ち葉を集めて腐らせたもの)や
堆肥(わら、草、動物のフンなどを積み重ねて腐らせたもの)を配合したものです。
●化学合成肥料(化学肥料) … 必要な栄養素を科学的に合成したものです。多量に生産される尿素、リン酸などの肥料です。
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施肥(せひ)
肥料をまくことを、施肥といいます。作物の収量を上げ、健全に生育させるためには、作物に適した量の肥料を使用します。
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窒素成分
肥料に含まれる窒素は、作物に吸収されますが、吸収されなかった窒素成分は土壌中に残ります。
窒素成分は微生物の働きにより、雨に流されやすい硝酸へと変えられ地下へ浸透し、
地下水中の硝酸性窒素濃度が高くなり、環境への負荷や人への健康に影響を与える可能性があり、過剰な施肥による汚染の可能性も否定できません。
適正な基準をもって施肥を行うことが必要です。
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