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栽培豆知識
ミニミニ知識 農産物を栽培するには、いくつかのポイントがあります。 たとえば、よりよい土をつくったり、水や栄養をやったり、病害虫から守ったりと、 いろいろなお世話をして生産しています。 農産物の生産上の取組みについてこのページでは解説します。
国の定めるガイドラインについて
特別栽培農産物
農産物が生産された地域の慣行栽培のレベル (各地方公共団体が策定または確認した基準)に比べて
●節減対象農薬の使用回数が5割以下
●化学肥料の窒素成分量は5割以下
で栽培された農産物です。
※「節減対象農薬」とは「化学合成農薬」から「有機農産物のJAS規格で使用可能な農薬」を除外したもの。
有機栽培農産物
有機農産物の生産の原則にそって栽培され、有機JAS規格による第三者機関の認証を受けた農産物をいいます。
「農業の自然循環機能の維持促進を図ること」を生産の原則においての目的としています。
●化学的に合成された肥料及び農薬の使用を避けることを基本とすること
●土壌の性質に由来する農地の生産力を発揮させること
●農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した栽培管理方法を採用すること
単に有機質肥料を使用することや、農薬や化学肥料を使用しないという栽培方法と区別しています。
慣行栽培
その地域で一般的におこなわれている農薬や肥料の使用実態をいいます。
特別栽培農産物との比較の基準となる慣行栽培は、地方公共団体が定めたもの 又はその内容を確認したものとなっています。
病気や害虫について
農薬
農産物を栽培する上で、作物にとって様々な有害な生物が発生していきます。 菌、線虫、だに、昆虫、ねずみ、その他の動物、ウイルス等の有害生物から 作物を保護するために使われる薬剤を農薬と言います。 また、作物の成長の増進や抑制に用いられる、成長促進剤や発芽抑制剤、 その他の薬剤も農薬に入ります。
化学合成農薬とは
農薬のうち、化学合成されたものを言います。
※化学合成:化学的手段(生活現象関連して起こる発酵、熟成等の化学的変化を含まない。) によって化合物及び元素を構造の新たな物資に変化させることを言います。
農薬に関する法律は
農薬は、その安全性の確保を図るため、「農薬取締法」に基づき、製造、輸入から販売 そして使用に至る全ての過程で厳しく規制されます。 その中心となっているのが、「登録制度」です。 これは、一部の例外を除き、国(農林水産省)に登録された農薬だけが製造、 輸入及び販売できるという仕組みです。
農薬の種類は
●殺菌剤 … 植物の病気を防ぎます。病原菌は主にカビの仲間です。
●殺虫剤 … 害虫を防除します。
●除草剤 … 有害な雑草を枯れさせたり、成長を抑制させたりします。
●誘引剤 … 害虫が好む匂い等で、一ヶ所におびき寄せて駆除します。
その他に植物成長調整剤や展着剤があります。
コープデリ連合会で管理指定する農薬
コープデリ連合会では、すべての農薬を管理すべき農薬と考えます。
●特定の農薬について禁止あるいは制限するということでなく、生産者が使用するすべての農薬を対象に管理する事が必要と考えます。
●平成18年5月29日に施行されたポジティブリスト制度(農薬等が残留する食品の販売等を原則禁止する制度)の農薬基準値をもとに、管理を行います。
●農薬の環境に対する影響を低減する努力と使用のコントロールのため、青果物品質保証システムなどの工程管理による生産者の日常的な管理レベルアップとモニタリングとしての計画的な残留農薬検査の実施で、PDCAサイクルの構築を図ります。
肥料について
植物の成長には、おもに3つの養分が必要です。これを「肥料の三大要素」と言います。
●窒素 … 茎や葉の育ちを早めて、緑を濃くします。
●リン酸 … 根のはりや、花の実のつき方をよくします。
●カリ … 茎や葉を丈夫にする働きがあります。
肥料
作物に必要な栄養分です。三大要素以外にも、マグネシウム、鉄、カルシウムなどの微量要素が必要です。 畑で野菜をつくりますと、野菜が土の中の養分を吸収しますので、次第に土がやせていきます。 そこで新たに、土の中に肥料として養分を入れる必要があります。
●元肥(もとごえ) … 栽培管理時期に、必要な初期栄養分の補給と土壌改良を行います。
●追肥(ついひ) … 生育中に必要な栄養素を追加します。
肥料の分類
●有機質肥料 … 土の中の微生物と有機物の働きによるものです。腐葉土(落ち葉を集めて腐らせたもの)や 堆肥(わら、草、動物のフンなどを積み重ねて腐らせたもの)を配合したものです。
●化学合成肥料(化学肥料) … 必要な栄養素を科学的に合成したものです。多量に生産される尿素、リン酸などの肥料です。
施肥(せひ)
肥料をまくことを、施肥といいます。作物の収量を上げ、健全に生育させるためには、作物に適した量の肥料を使用します。
窒素成分
肥料に含まれる窒素は、作物に吸収されますが、吸収されなかった窒素成分は土壌中に残ります。 窒素成分は微生物の働きにより、雨に流されやすい硝酸へと変えられ地下へ浸透し、 地下水中の硝酸性窒素濃度が高くなり、環境への負荷や人への健康に影響を与える可能性があり、過剰な施肥による汚染の可能性も否定できません。 適正な基準をもって施肥を行うことが必要です。
農作業
野菜を栽培していくやり方として
●連作(れんさく) … 同じ畑で同じ野菜や同じ科や属の野菜を作り続けることを「連作」と言います。
●輪作(りんさく) … 数種類の野菜を組み合わせて、同じ畑に順ぐりに野菜を栽培していくやり方を「輪作」と言います。
同じ畑に続けてつくる「連作」の場合、その野菜を好きな病原菌が増えたりして、 「連作障害(れんさくしょうがい)」といって、とれる量が少なくなったり、 病気にかかりやすくなってしまいます。 そこで、同じ畑に他の野菜を栽培する「輪作」を行います。
関連用語
●圃場(ほじょう) … 圃場とは水田や畑地、樹園地。
●耕起(こうき) … 耕起は耕土をすき起こし、表層部の土壌と深層部の土壌を反転することです。
●芽掻き(めかき) … 芽を若いうちに摘み取って、樹形を整えたり果実・花の生育を調整することです。
●播種(はしゅ) … 田畑や苗床などに作物の種子を播(ま)くことです。
●定植(ていしょく) … 種子から育てた苗を広い圃場に植え替えることです。
 
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